FF12アルティマニアΩ(オメガ)

買うまいと思っていたのに、なんとなく買ってしまいました。スゴイの通り越して酷かったですw(ほめ言葉) Ωだから覚悟はしてたけど!
本には、ところどころに通常のアルティマニア同様開発者インタビューが載っていました。インタビュー記事の内容は特にすごいということはなく、ごく普通でした。

前半はストーリー解析で、一部イベントのセリフを抜粋し、そこから読み取れる時代背景やキャラクターの心情などを、コラムの編集者独自の解釈で(?)解説しています。FF12は細かい描写が多く、語らずに訴えてくるシーンが多いため、この解説によって新たしく気づくことが多くてとても読み応えがありました。1度プレイしたときは、すごく薄っぺらいストーリーだと思っていたのですが、知れば知るほど奥が深いものになっていきました。本来なら、1度目のプレイでそれを感じるべきで、それが容易にできるものでないと、一般の人にはなかなか受け入れられないと思うのだけれど、「語らないけど伝わってくる何か」を表現するには、やっぱりこういう形しかないのかもしれないと思いました。他の方法もありそうなんだけどね。う〜ん、なんかもったいない。

それから、本を開いてすぐのところには、キャラクターの設定画などがありました。ほんの数ページですごく小さいけど。この絵はCGではありません。吉田氏の渋くてかっこいいイラストです。ヴァンは開発当初アクアという名前で、表情が柔らかく、どちらかと言うと癒し系のキャラクターだったそうで、イラストにもなんとなくその名残がありました。
それから、背景のモデルと人間との大きさを比較するために作られた「バッシュ」というキャラクターが載っていました。開発中はヴァンでなく、バッシュがよく使われてたそうです。バッシュはゲーム中に出てくるバッシュとはちがう地味なおじさんで(酷)この人が主人公じゃなくて本当によかったと思いました。

・・・と、ここらへんまでは普通に感動する内容でした。しかし、後半から、イヴァリースに住む住民の会話一覧とか、ダメージ計算の方法の解説とか、ヤズマットをいかに早く倒すかの記事とか、あいた口がふさがらないものばかり!とっておきのマニアしか受け付けない、さすがΩ。
イヴァリース住民の会話一覧なんか他のどの本にも載ってないという意味ではレアだと思うけど、マニアの資料にしかならない気がするよ!てか資料になるかもビミョウなところ。
ダメージ計算はなぜか某「おし○てFLA○H」みたいに対話形式になっており、どこのマンガから来たのかよくわからない男の子(優等生)と女の子(生徒役)が「〜〜はどうしたらいいの?」「ここは〜〜になるよね」「え〜、わかんな〜い!」「ちがうよ、この場合はこうだよ」と対話しながらダメージを計算していきます。計算の手順が分かるのはよしとして、この意味不明は二人はいらないよ!!せめてFF12のどこかにいるバンガとかシークとかを登場させて漫才風にやってもらいたかったです。
ヤズマット討伐は、なかなか面白かったのです。究極と呼ばれる遊び方はブログやYoutubeで普通に見れる時代なので、普段からそういうのを目にしてる人にとってはたいしたものじゃないかもしれませんが。ヤズマットを最速で倒すにはどの距離からどの武器でどのような方法で戦うのがもっとも効率よくダメージを与えることができるのか、それを失敗しながら、あーでもないこーでもないと模索していく過程が、攻略本で結果だけ見るより面白いです。自分も同じように苦労したからね!
ちなみに最速撃破の方法は、魔力を極限まで上げた状態で、ヤズマットの攻撃が届かないポイント(・・・が実は存在するのです)まで移動し、魔法をリフレクで跳ね返し続けると言うものでした。この方法だと撃破時間は1時間を切るそうです。魔力を高めるために計算しつくされた装備や、跳ね返す呪文の種類はどれが効率がよいかなど、読んでてとても楽しかったです。私もこの方法でもう一度撃破してみたいと思いましたが、ヤズマットまでの長い道のりを考えると・・・(^^;;;)オホホホホ