大神

大神 PlayStation 2 the Best

大神 PlayStation 2 the Best

大神をクリアしました。


神様が、困っている人を見つけたら奇跡の力で助けてあげて、幸せな気持ちになった人や動物、すべての生き物は「幸せ」と「神様に感謝する心」を体からいっぱい出して、神様はそれをうけとり、その幸せのパワーで自分自身をパワーアップさせています。神様は、みんなが幸せになると、強くなるのです。
そんな設定が、もう、それだけで心あったまるね。


巷で高い評価を受けているアクションゲームで、プレイヤーは主人公である白いオオカミ「アマテラス」を操作し、黒い瘴気に覆われた町を奇跡の力で復活させていきます。アマテラスは「筆しらべ」という技を使います。筆しらべは、時を止め、そこに絵や印を描くことで不思議な力を発揮するというもの。ゲーム中に登場する「奇跡の技」はすべてこの「筆しらべ」であり、横一直線を描けば斬撃が走り、空に円を描けば太陽の暖かな光がさし、枯れ木に円を描けば花がさく・・・といった美しい演出が、常にプレイヤーを楽しませてくれます。また、アマテラスには「一寸」という江戸っ子口調の小さな相棒がおり、ワンと鳴くことしかできないアマテラスに代わってたくさん楽しい話をしてくれます。


見ごたえのあるビジュアル、心地よい音楽、心温まるストーリー、すべてがすごい作品でした。写真で見るんじゃなくて、自分で実際にゲームで筆をとって枯れ木に花をさかせてご覧なさいってんだ(笑)人にゲームを薦めるとき、自分は好きだけど他の人はどうだろう、って心配することがよくあるけど、このゲームはそういう心配をせずに堂々と薦められます。


で、ここからはプレイ後の感想なのですが、結論から言うと非常にすばらしいゲームでした。
【いいところ】
映像すげー!
音楽すげー!
キャラクターがかわいい!
ストーリーがいい!

文化庁メディア芸術祭にて大賞をとったとありますが、ほんと頷けます。ゲームを全くしない人や、辛口批評する人でもうなずいちゃうんじゃないかな。そのくらい、すげー作品だと思います。
まずビジュアル。まさに動く日本画です。日本画って、実はあまり身近じゃない気がしてたのですが、このゲームであらためて日本画独特の魅力に気づかされました。きっと画家さんもビックリしたことでしょう。よく画面から飛び出しそうな力強い絵とかいうけど、それが本当に飛び出しちゃったみたいなかんじだし。
それから、音楽。こちらも芸術鑑賞会にでも行かないと、普通に生活してたらなかなか触れる機会がないジャンルで、すごくかっこよかったです。お琴が奏でるみやびな音を聞いてると、心が勝手にはんなりします。太鼓がでんでけ鳴ってるのを聞いてると、心が勝手に祭りだわっしょいになって興奮します。好き、嫌いはあるかもしれないけど、少なくとも日本人として、なにか感じるものがあるんじゃないかなと思うのです。
キャラクターも魅力的です。登場人物は日本神話やアイヌ神話、童話や歴史に登場する人ばかり。アマテラス、スサノオクシナダオキクルミ、ヒミコ、ウシワカ、ベンケイ、ヨイチ、イッスン、ウラシマ、里美八犬伝のわんこなどなど。主人公アマテラスは神様なのだけど狼なので、しゃべれません。でも、しぐさがとてもかわいいです。

【わるいところ】
・ロードがそれなりに多いです。イライラするほどではないけど、慣れるまでは多少気になりました。
・期待しすぎは危険です。レビューでさんざん、ラストバトルは大泣きしたというコメントをみて、どんなことになっちゃうのかとすっごく期待してたのですが、実際には大泣きするほどではなかったのでした。。。泣けるポイントは人それぞれだということを、ちゃんと分かってからやるべきかも(^^;)