クワイエットルームにようこそ

重そうなテーマに見えて、ギャグ満載の明るい映画なのかなと思って見に行ったら、ブラックジョークいっぱいのかなり重い映画でした。一緒にいった人は笑いをこらえてたけど、私には重かった><

内田有紀が演じる主人公が、20〜30代の女の子だったこともあって、生きる世界、価値観は違えど、どこか気持ちを共有してしまうところが多々ありました。仕事とか生活とかに疲れてイライラしてお酒と薬で体がぼろぼろになって精神病棟に入院させられて…。精神病棟は、映画だから事実とは違うんだろうけど、こんなところにいたら正常になれないよ!ってくらい変な人がいっぱい。映画を見ながら、私は平和でよかった、とか、すごい世界もあるもんだ、とか、ものすごく他人事みたいに思ってたのだけど、見てるうちに、他人事のように思うことでその世界をあまりみたくないって逃げてるだけだということに気がついて、もやもやした気持ちで鑑賞していました。
こんなに人がどん底におっこちてく姿なんて、そうみるもんじゃないです。だから見るのにすごく体力がいりました。病院で胃洗浄してるシーンなんてもう、ほんとにやばかった>< 怖くて泣いたよ><
映画やドラマには美しい話がたくさんあるけど、現実は美しいものばっかりじゃなくて、楽しいことの次の瞬間にドカンとマイナスにいったりすることもたくさんあります。クワイエットルームにようこそ、は、明るいシーンの次に待ってるマイナスに戻るシーンがたくさん出てきました。なんでも前向きにとらえたり私にとっては、それはかなりウツになることでしたが、それでも生きるしかないんだっていう流れがとてもかっこいいと感じました。
強くならなくちゃだめだとは言っても、人間は弱いものです。でも、できる範囲で精一杯もがくからいいんだよな〜なんて、この映画を見て思っちゃいました。いい映画だったな。

あと、キャストがかなり豪華で、目が癒されました。蒼井優がかわいすぎる>< 内田有紀がきれいすぎる>< 大竹しのぶがうざすぎる><(←ほめ言葉です!) あと、名前知らないけど看護婦さんもかわいかった。